2009-07

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2009年7月16日の勉強

投資ファンドとは何か(北村慶 PHP研究所)
東京「進化」論(増田悦佐 朝日新聞出版)

借金を返すと儲かるのか?(岩谷誠治 日本経済新聞出版社)

本書は、決算書に関する書籍である。
とはいえ、決算書の読み方についてではなく、ある行動をとることにより、決算書がどのように動くのかを重視し、決算書の変化の全体像をざっくりと大まかに解説している。

決算書の活用のしかたについては、
既に出来上がった決算書(筆者は、これを、「静的な決算書」と呼ぶ)を読みこなすことと、
決算書の動的な変化(筆者は、これを、「動的な決算書」と呼ぶ)、
つまり、それをすると利益が増えるのか、自分の行動は決算書のどの部分にどのような影響をあたえるかを理解することの2つがある。
本書は、財務・経理部門ではない一般社員の方を対象とし、決算書の動的な変化について解説しているのである。

ある行動が決算書にどのような変化をあたえるかを解説する場合、通常、簿記の教科書では、仕訳から入る。
ここで、つまづいしまうひとが多いだろう(私も経験がある)。
本書は、細かい仕訳はどうでもいいから、もっと大づかみで、決算書がどのように動くのかということを、ビジュアル(ブロック)を駆使して説明しているのである。

私自身の経験からいえば、会計を理解したと思えるかどうかは、個々の仕訳についての細かい知識が習得できたということではなく、
本書のコンセプトどおり、決算書がおおまかにどのように変化するのかが理解できるかどうかということにかかっているのではないかと思う(逆に、それに付随して、仕訳の処理の理解が深まると思う)。
まずは、全体像をざっくりと把握することが重要であり、その点で、本書は有益である。

本当はアブない会社を見抜く技術(佐藤敏昭 東洋経済新報社)

有価証券報告書の読みこなし方についてのノウハウが書かれている。
本書が一風変わっているのは、財務諸表の読み方ではなく、有価証券報告書の「文書情報」、
つまり、会計知識が無くても理解できる部分をどのように読むかということに重きをおいている点である。
有価証券報告書というと、財務諸表が連想されがちであるが、財務諸表は有価証券報告書の一部を構成しているのみであり、
会計知識が不足していても理解できる部分は沢山ある。
そこをいかに活用するか、というのが本書のコンセプトだ。

財務諸表を読むための本は、世の中に沢山出ている。
しかし、有価証券報告書の文書情報の読みこなし方について書かれている本は、あまり多くないのではないだろうか?
また、有価証券報告書の文書情報は、会計知識がなくても読めるかもしれないが、分量が多く、
どこに何が書いてあるかを把握しなければ、とても読みこなせない。

本書は、着眼点がユニークである点、実際に有価証券報告書の文書情報をどのように読みこなせばよいのかを詳細に解説している点から、おすすめである。

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